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【雑記】自分の本の読み方

子供の頃から割と本が好きで、学生時代にはよく読んでいたんだけど、
社会人になってすぐに割と忙しくなってからはしばらく全然本を読まないで過ごすようになっていた。

そうしたらなんか本をどう読んでいたかを忘れてしまって、全然読了までたどり着けなかったり、
情報量を捌けなくなってしまっていて、ここ数年色々困ってたんだけど、
なんか個人的な結論を見つけた気がするので、また迷ったときのためにメモしておく。
こういう部分は個々人でメチャクチャ差がある話だと思うので、完全に自分用のメモであるし、
多分普遍的に利用できるものではない。

前提として、俺は読書は脳への知識のINSERTと、
その知識へINDEXを貼るという作業であると考えている。
なので、如何に個々の内容や文章が脳に残るかよりも、
概要の記録と記憶の検索に引っかかりやすい記憶体系を構築することを目的としている。
なので細部へ向ける意識は最小限とし、大意や文章の流れを意識することを優先する。

まず、読書のスタイルとして、基本的には全ての本を二周最初から最後までなぞる。

一周目はキーワードとなりそうな単語を中心に前後の文章の流れを意識する。
不明な用語等あれば検索を行う事が望ましいが、雰囲気でわかる範囲なら読み飛ばす。
行単位ではなくページ単位の面で読み、俯瞰視点から文意を理解する事を優先とする。

読み捨てる、または一度の通読で良いと判断したものは一度目の読了後内容の整理を行わず、
渾然とした記憶のまま放置して良い。
ただしそこになんらかの疑問が発生した場合、新たな知識や学習の源泉となるため、
記録しておくのが望ましい。

内容を理解したい、記憶したいような場合は二周目に入る。
二周目は章題、見出しなどの大きめの項目から記憶を整理する。
自分が記憶した内容が合致しているかを拾い読みし、概要としてまとめられているかを確認する。
この部分は、実際に書き出してもいいし、脳内で整理するだけでも良い。
読了後の感想をまとめる場合は脳内でいいと思うし、
ノウハウとかをまとめるなら全部書き出したほうが良さそう。

このサイクルは書籍の最初から最後までで行ってもいいし、章単位とかの短いサイクルで行ってもいい。
二度読む理由は、一度で精読や記録を行おうとした場合、不必要な粒度まで調べてしまう事があったり、
後の章で語られる内容があれば簡易に理解できるような場合があるから。
もう一度振り返るから良いという気持ちで一周終えるとわからなかった概念や用語が身についていて、
二周目で普通に理解できる場合などもあって便利。

【雑記】俺が夢見ていた「未来」はこれからの「未来」なのか

小学校二年生の頃、転校のため夏休みの間に引っ越した俺は、近所の図書館に入り浸っていた。
その図書館では予約制でビデオとブースをレンタルし、鑑賞することが出来た。

ラインナップの中には子供が好むアニメから歴史等の学習のためのビデオ、洋画などがあった。
その中でもバック・トゥ・ザ・フューチャー新世紀エヴァンゲリオンがお気に入りで、
何度も繰り返し見ていた記憶がある。
小学校から中学校に上がる頃、深夜の地上波で攻殻機動隊SACを放映していて、
それを見始めるようになってから、加速度的にオタクへの道へ足を踏み外したように思う。

それから、ゲーム・アニメを満遍なく浅く広く触りながら、
8~90年代頃のSF的なジャンルの洋画を好んで見る時期が続いた。
ロボコップトータル・リコールジュラシックパーク
スター・ゲイト、メン・イン・ブラックアンドリューNDR114
ザ・ワンフィフス・エレメント…。
どちらかと言えば、ある程度科学的・現実的な背景を持った作品を好んで見ていた。
または宇宙・時間移動・並行世界・機械(義体・サイボーグ・ロボット)あたりか。

こういった作品に浸かって育っていたため、
"21世紀の未来"について過剰な期待を持って生きてしまっていた。
タイムトラベルに夢を感じ、空飛ぶ車が発明されると信じ、ホバーボードが産み出されるのを待ち望み、
14歳になれば何か特別な事が起こるのだと信じて疑わなかった子供時代だった。

しかし、この年まで生きてみれば何の事はない。
自分が生きている未来は、あくまで日常でしかなく、未来的には感じられないのだ。
道行く人が板状の小型端末で情報をやり取りし、
ホログラム的に写し出された電子アイドルがライブをし、
重力波の実在が証明され、ゲームは今やVRの時代だ。
初めて見る時こそ驚きを持って迎えるものの、
触れ続けているうちに空気のような存在に変化してしまう。
未来は揮発性で、新鮮な感情はとどまってはくれなかった。

それに加えて、俺が想像していた未来は、怪しいネオンに照らされ、常時酸性雨が降り注ぎ、
大きな暗闇を抱える街なのだ。
そんな未来は来るはずもないし、冷静に考えれば、未来的というのは清潔で、
高度に効率化されているべきである。
マイノリティリポートとかはそんな世界観に近いかもしれないが。

思うに、20世紀後半の陰鬱な雰囲気をたたえたストーリーや世界観は、
戦後や冷戦の重苦しい時代を経て産み出されたものだったのではないかと思う。
現在は、過去に比べて様々なものの解放・開放が進む時代であり、
抑圧された空気が醸成されづらい世情である。
そういった環境で生み出されていく新世代の描く「未来」に、
果たして俺は「未来」を感じられるのだろうか。

【本】三月彩七さんの優しい世界

三月彩七さんの優しい世界

三月彩七さんの優しい世界

人間と、吸血鬼やドラゴンが一緒になって暮らしている不思議なシェアハウスで起こる、
日常の中のちょっとしたエピソード集といった感じ。
後半は舞台を主人公たちが通う学校まで広げ、新しい展開を見せる。

異人種とは言っても極めて人間的で、人間とそう変わらない住人達と、
それを取り巻く人間のキャラクターたちの、どこか力の抜けた緩い掛け合いが心地よく、
しんどい時、疲れている時でもゆるゆる読んでいけた。
この感覚は日常系の4コマ漫画を読んでいる感覚に近いかもしれない。

僕はドラさんかクロエさんが好きです。