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【歴史/雑学】その他ローマの暦に関連したTips

前2記事に書けなかったけど調べてて気になった話とかいくつか。

JuliusとAugustusをあとから挿入したため2ヶ月ずれたという俗説は誤り

当初はMartiusが年の始まりだったが、
途中でJanuariusが年の始まりの月になったため、
数字で月を表したQuintilis(現在残っている名称ではSeptember)以降は語源と対応する月数が2ヶ月ずれている。
あくまでJuliusとAugustusは名称が変わったのみ。

JupiterはZeusと同一視される神

ラテン語のJupiter(ユピテル)は、古ラテン語のJou-paterに由来しているという。
印欧祖語のDyēus-pətērから派生した言葉がJou-paterとなり、
Dyeusの部分が派生した部分がZeusと変化したと思われる。

グレゴリオ暦の制定の経緯

キリスト教の重要な祭典として復活祭が存在するが、
この祝祭日は規定に沿って移動する。
規定の内容は「春分の後の最初の満月からすぐの日曜日」となるため、
春分の日というのは大きな意味を持つ日付である。
ユリウス暦で元々制定されていた春分の日は3/25であったが、
正しくないということから3/11へ修正された。
しかし、そもそも1年に11分の誤差を持つという暦としての欠陥があったため、
正しく春分の日を設定するためには改暦が必要であるとの結論に至り、
グレゴリオ暦が制定された。

閏月・閏日

古代ローマでは、Februariusの月の23日には年末のお祭りとして、
Terminalia祭が行われていた。
この祭典は重要なものとして位置づけられていたため、
調整用の日付である閏月・閏日は祭典終了後に挿入されていた。
この慣習が現在も残っているため、うるう年の1日は2月に付加される。